柳美里 著
何か賞を取ったという事で
注目を浴びているので気になって読みました。
(調べたら 2020年の全米図書賞(National Book Award 翻訳文学部門)を受賞 でした。)
読み始めて なんだか
よくわからない。。。
主人公は どこにいるの???
読み進めて行って
もしかして 主人公は 亡くなっていて
これは 主人公の意識が 現在の 公園口付近の様子を眺めているのでは?
と わかりました。
主人公は 平成天皇と同じ日に生まれて
息子さんも 令和天皇と同じ日に生まれた。
同じ日に生まれた二人の運命が 全く正反対の流れになってる。
主人公は 福島の貧しい家に生まれて 小さいころから 外で働いて
結婚してからは 上京して 必死に稼ぐ。
やっとひと段落できそうになった時
息子の悲しい出来事が起こる。
それも乗り越えたかのように見えたが
大切な奥様との別れ。。。
気が付けば また 東京に 上野公園口に来ていた。
そして ホームレスとなり・・・・
上野公園は 美術館などに行った帰りに歩くので
本の中の描写を読んだら 景色が目に浮かびました。
でも 月に数回ある 行幸の際の ホームレスの方々の追放の事など
知りませんでした。
ホームレスになりたくてなったわけじゃないだろうし
訳があって この場所にいるのだろうけど
寒い時期は 大変だろうと思う。
この本が 私のように興味本位で読む人も多いだろうけど
これで少しは 彼らの事を 少しは気に留める人も出てくるでしょう。
良い世の中になると いいですね。
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