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2021年11月21日日曜日

流れる星は生きている -母と子・戦火に追われて

 藤原てい 著


中国からの引き上げの自伝でした。

当時 一人身でも大変だったのに
乳飲み子を含めて 三人の子どもをつれての長い道のり。
同じ日本人同士でも助け合える余裕もなく
子どもの具合が悪くても
どんな状況でも 皆の引き上げの集団についていかないと
生き残れない。
ただひたすらに 進むのみ。

飢えは勿論、体力の衰えからの 病気や 下痢、
川を渡るのも一人で 子供を一人づつ抱えていく。
靴もなく 裸足で痛みをこらえて歩く。

やっと 医療を受けられ 足の裏が治るまで
いざりあるきを していたら 同じ日本人に馬鹿にされたり
船の中などで 子供が下痢をしたら 
文句を言われ、子供が泣いても文句言われてて。

本当に大変な 道のりだったことです。
でも、他の人のように 途中で子供を失う事もなく
本当に良かったと思いました。

この本は 多くの人が読むべきですね。
こういう事が 戦争には ついて回る事。
今世界の難民の人達も このような状況だと思います。
争いが 早く 終わる事を祈ります。

2 件のコメント:

  1. クロです
    大陸から引き揚げて来る方のご苦労は、察して及びません。途中お子さんを2人失った方とか、
    私の周囲にもそういうご高齢の方がいました。

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    返信
    1. クロさん
      いつもコメントありがとうございます。
      本当に引き上げの方々のご苦労は想像もできないくらい凄かった事でしょうね。
      お知り合いの方も大変な思いをなさったのですね。
      当時を振り返ると辛かったでしょうけど 帰国して幸せに暮らせていれば幸いですね。

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