このブログを検索

2020年2月8日土曜日

奇妙な死刑囚 THE SUN DOES SHINE

アンソニー・レイ・ヒントン 著
ブライアン・スティーブンソン 序文
栗木さつき 訳

アラバマ州のとある黒人男性が 
ある日突然逮捕される。
1985年です。(そんな昔じゃないのに)
状況証拠を見れば 犯人じゃないのに
黒人だから、お金がないから(有能な弁護士が雇えない) 
裁判が一方的に終わってしまった。

無実なのに死刑判決でした。
この怒りを誰にぶつけていいものか。
まずは 無能な弁護士(州の弁護士)に怒りをぶつけたいが
再審をしてもらうには 彼しか頼れない。

が、、 やはりだめだった。

信じてくれてる 母や親友。
彼らが いなかったら 刑務所で 絶望にとらわれて 自殺してしまったかもしれない。

しかし その後 三人の弁護士が変わったが 最後の弁護士ブライアン・スティーブンソンさんとの出会いがあって 最後には 無実を手にしたけど
それまで 30年もかかってしまった。

刑務所の中では 何もすることがない。
つらかったが 読書を許可してもらって
読書会をしたりして 同じ 死刑囚の仲間とやり取りしていくうちに
罪は罪だが そこに至った経緯とか考えると
死刑は 正しいのか?などと 考える。
自分は 無実なのにここにいる。
という事は 他にも 同じような境遇の人もいるのではと 思う。

どこの国も 逮捕してとりあえず犯人を作る事。
それで 解決としてしまう。
そして それが 誤認となったとしたら 警察や 裁判の過ちが ばれてしまうので 再審などしないで 終わらせてしまえって いう 体制を作ってしまっている。
それで 死刑をしてしまったら ・・・・
あるいは 今回のように 30年も。。。。

本当に このアンソニーさんは 神様のご加護が得られたのですね。
くじけそうになった時の バイブルが まさしく聖書であり 信仰であった。

冤罪は どこの国でもありますが
そういう事がおきないように 裁判所は 正しい見方を 常に保ってもらいたいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿