2500人のユダヤ人の子供たちを救った勇気ある女性の物語
ティラー・J・マッツェオ 著
羽田詩津子 訳
第二次大戦中のワルシャワで
ポーランド人女性 イレナ・センドレルさんは ゲットーから2500人もの
ユダヤ人の子供たちを救い出したという内容の ノンフィクションです。
ドイツに占領された ワルシャワでは
ユダヤ人もそうですが
ポーランド人も 不自由な生活を強いられていました。
でも、自分たちも大変だけど ユダヤ人の人たちが
どんどん 殺戮されていく姿を見ていて
多くの ポーランド人は 何もできなかったと思います。
勿論私も同じ立場なら 見て見ぬふりをしていたでしょう。
でも このイレナさんはじめ 多くの人たちは
命を懸けて そして 自らの命だけではなく 家族の命も危ぶまれる可能性があるにもかかわらず ユダヤ人の子供たちをかくまったり 逃がしたりしていました。
そして イレナさんも 投獄されて 身体をぼろぼろにされてしまいました。
協力者の人も 投獄されたり 殺されたりしました。
イレナさんは 仲間の協力のお陰で 射殺される直前に 逃がされて 命はつながりました。というのも 子供たちのリストは 見つかったら 危ないので 殆どは イレナさんの頭の中に入っていたのです。だから もし 殺されていたら。。。。
イレナさんは 賞賛されると 自分だけの手柄ではないと いつも言っていました。
この本の初めに多くの協力者さん達の事も書かれていました。
きっと この他にも 大勢の人が協力してくれたのだと思います。
杉原千畝さんのように ビザを発行してくださる人は
素晴らしいですが ビザがあっても
乗る船などがなければ 助かりません。
当時日本はドイツと 同盟だったにもかかわらず
日本の船会社さんは ビザを持ったユダヤ人たちを 日本に連れて来てくれました。
船会社さんだって もしかしたら ドイツの怒りを買ってしまったら。。。
本当に 多くの人達の 優しさが
ユダヤ人の人たちを救ったのだと思います。
こういう本を読むと
当時の悲惨な状況を見るのがとても辛いですけど
協力してくれた人たちが 亡くなってしまう所などは
とても 悲しいけど
彼らの 生きた証が 今ちゃんと つながっているのは
とても素晴らしいと思います。
イレナさんについての 本は他にも数多くあるようですが
たまたま 私はこの本を手にしたので 読みました。
どうぞ 皆さん興味があれば 読んでみてください。
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