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2021年3月13日土曜日

お坊さんが隠すお寺の話

 村井幸三 著


お寺というと 普通の人は お葬式しか浮かばないと思います。
私は散策したりして 結構身近でしたけど
最近は檀家さんなども減って大変だろうなぁと思っていました。

この本は なにか 秘密の臭いがしたので
読んでみました。

最初にお寺ができた時は
そんなに偉そうじゃなかったけど
1600年くらいから 寺が掟を作りそれに従わせたそうです。
従わない檀家さんは 名簿から外してしまう。
それは すなわち キリシタンではないかという事になり
大変な目にあってしまうので 皆泣く泣く 寺に従って
お布施を払ったそうだ。

そのあたりから 結構えばってきてるのですね~
菩提寺は変えたくなったら 変える事ができるが 
変えるなら いくら払えとかっていうお寺もあるようです。
確かに檀家さんが減ったら減収になるけど それって 変だよね。

お坊さんがいない お寺が増えてるようだけど
総代さんは いない方がお金がかからなくて良いと思ってるそうです。
確かに お坊さんがいたら 色々お布施など払わなくてはいけないし
お坊さんも 檀家さんが少ないと
収入が少ないから 別の仕事で稼がなくてはいけないですし
お互い キツいですよね。

お寺の仕事の代表の葬儀は 
最近はお坊さん不要の 自由葬が多くなり
直葬(病院などから そのまま焼却場へ) も 増えているそうです。

お坊さんって 昔は 村とかでの相談役とかだったけど
今は インスタントな 僧侶養成で 僧侶になった人が寺に来て、葬式しかしなくって修行している人があまりいないそうです。
こういう事が お坊さんへの 信頼も下がるようです。

しかも 戒名が 高額すぎて 庶民には払えられなくなってるので
余計に 葬式離れになっていく。
そして 寺離れになっていく。

収入が減るけど 本山への 上納金や 住職の 上の位の人への 上納金もかかるそうです。本山の方では 各宗派 それなりに イベントをやらねば 広報できないから イベント行うけど その 費用が 各お寺にとって 大きな負担になるそうです。

お寺が残るには こういう上納金の制度とかも
きちんと考えていかねばなりませんし
このまま お寺が 空き寺が増えて 建物などが 朽ちて行くのは
日本の風景がなくなっていくようで 寂しいですよね。
どうにか 存続していってもらいたいですね。

この本は 古参臭い話など あまりなく
まっとうな話の本でした。 

2 件のコメント:

  1. やっぱりお寺でも経営、収入の確保は大切なのですね。そして本山への
    上納金・・そうすると無くなるべきお寺は無くなった方がいいのかな・・
     お寺に対する信頼や信仰は変わらない筈だし・・

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    返信
    1. クロさん いつもコメントありがとうございます。
      なんか 悲しいですよね~~お寺が経営を考えているっていうのは。
      とは言え 今までは 村などの中心の位置にいて 村人もそこそこいて 生活ができていたお寺でも 人口の都市への流出で 食えなくなってしまって行ったから 仕方ないといえば 仕方ないですよね~~
      村人も 寺があると 年間いくらか払わなくてはいけなかったりするとなると 坊主不在がいいのかもしれないですよね。お葬式もJAとかのセレモニーホールで行えばいいんだし・・・・
      村人たちで 綺麗に守ってくれていれば いいけど 誰も世話してくれなくなって 朽ちていく お寺はあまり見たくないですよね。

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