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2020年3月8日日曜日

ゴリラからの警告 「人間社会、ここがおかしい」

山極寿一 著

霊長類学・人類学者の 著者が 
ゴリラの目から見た人間社会について書かれた本でした。

全部がそうかと 思ったけど
途中 大学の先生でもある著者なので
大学の在り方とかについて書かれていました。

人間はおせっかい焼きで
人を手助けするのに どうして
いじめなどがおこるのだろう? 

人の思考をインプットしたAIロボットでは苦手な問題があるけど
今どきの人も 同じような問題が苦手だそうです。
人間が機械に近づいていっているようですね。

今の世の中 情報が多すぎてどれが正しいのかわからなくなっている。
どちらが正しいのか もめたら 止まらない。
けれど ゴリラなどは もめた場合 間を仲裁するものが必ずいて 
大きな争いにはならないそうだ。

人は物語をつくるけど
ゴリラは言葉がないのでそういうのは作らず 善・悪など 区別しない。
芥川龍之介の書いた 「桃太郎」は 鬼から見た ストーリー。
これと同じことが 人間でも起こる。
鬼は いきなり 桃太郎が来て 攻められる。びっくり。
原住民も同じ いきなり 白人が来て 攻める。
反抗すれば 鬼が人を やっつけたとか 言う。(正当防衛なのに)
こういう事は ずっと やってきているんですよね。

この本は こうしたら良いとかっていうのではなく
問題提起の本でしたので
答えは それぞれ考えましょうって いう感じでした。

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